笑えるね。僕に好きな人が出来るなんて。でも、なんでだろうね。最初の時は無視されていたのにね。その人は僕に話しかけてくれるんだよ。ひとつひとつの質問も、それは儀礼的な質問ではないような気がする。下らないゲームがちょっと僕が得意だからって、そんなこと何の意味もないのに、やってみてって言ってくれる。馬鹿にしているんだろうか。それもあるかもね。でも、こんな死にたい死にたい言っている僕だから、常に思い込みに振り回されてばかりの僕だから、夜が深けて意識がゆっくりと暗闇を漂うこの瞬間だけでも、夢に浸ってもいいんじゃないかと、そう思うことで世界にただ一点、うっすらとした絵の具の染みを付けることができると、そう思いたいんだ。
強い人間ってなんだろう。それはちょっとした出来事を流してしまわないで、忘れてしまわないで、必要な時に静かに瞳を閉じて自由な発想で想起できる人間ではないだろうか‥。
眠いね。寝ようか。おやすみ。

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